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安全基準について

【2020年で更新】SNELL(スネル)規格が更新されました!【何が変わったの?】

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2020年が始まって早くも三か月が経過しようとしていますが、
2020年はスネル規格が更新される年です。

スネル規格は5年に一回更新されており、前回の更新が2015年であり、
運用されていた規格はM2015となっています。
ということで、2020年にM2020へ更新されるわけです。

今回の更新の一番のニュースは、
規格がM2020DとM2020Rの二つに分かれたことです。
その差異については、本記事内で紹介したいと思います。

・SNELLは2020年で何が変わったのか?
・M2020DとM2020Rの違いは?
・どのヘルメットがSNELL規格を満足しているのか?

が気になる方は是非読んでみてください!

SNELL規格 2020年の更新ポイント

冒頭でも紹介しましたが、2020年の更新で大きなニュースとなったのは、
M2020DとM2020Rに分かれたことです。
従来はM2010(2010年更新)M2015(2015年更新)等、
単一の規格にて運用されていました。
では何故、今回二つに分かれたのでしょうか?
それはM2020の原文の冒頭に解説されていました。
下記に原文のリンクを貼っておきます。

SNELL M2020原文

内容を抜粋かつ意訳にて紹介します。
なお管理人の英語力は残念なレベルなので、
内容の詳細が気になる方は、必ず原文で確認してください。

・M2020DのDはDOTのD、M2020RのRはRegulation22のR
・M2020DはM2010、M2015からの流れを受け継いでおり、
JISやDOT規格(FMVSS 218)と互換性を持つ
・M2020RはECE 22-05やFIM FRHPhe-01と互換性を持ち、
HIC基準(頭部外傷基準値)もフォローしている
・従来のSNELLは耐貫通性に重きを置いており、
衝撃吸収性に重きを置くECE 22-05との両立性は困難である
・保護性能として求めるレベルは、M2020DとM2020Rの方が
ECE 22-05やFIM FRHPhe-01よりも高い
・考え方の違いだけで、両者が高いレベルの保護性能であることはSNELLが保証する
・どちらが優れているのか?の議論はあるが、
ダメージは事故の重大度の方が影響が大きい

JISDOT耐貫通性に重きを置いており、ECE衝撃吸収性に重きを置いているのは、
比較的知られていますが、今回の更新によりSNELLは両者を内包する規格となりました。
ヘルメットには様々な規格がありますが、規格が多いことは良い面と悪い面があります。
良い面は選択肢が増えること、悪い面は消費者からすると「どれが良いの?」と迷うこと、
相反する性質の規格となるとメーカーも取得できずに困ります。

したがって、両者の性質を残しながら内包するため、
SNELL内で分けるしかなかったと推測されます。

SNELL M2020D/Rの認可ヘルメット

M2020D/Rの規格を満足しているヘルメットは既に公開されています。
下記リンク先より確認できますので、ヘルメット検討の参考にしてください。

M2020Dの認可ヘルメット
M2020Rの認可ヘルメット

国内製品としてはArai RX-7XやSHOEI X14等、M2015を満足する製品は、
軒並みM2020Dの規格を満足しています。
M2020Rは今のところLS2のヘルメット一つしか満足していません。
KabutoのRT-33等、ECE 22-05を取得しているヘルメットもありますので、
今後M2020Rを取得しているヘルメットが増えると思います。

まとめ

本記事では、スネル規格について2020年に更新された更新されたポイントを紹介させて頂きました。
SNELL規格は安全性についての指標となりますので、
是非ヘルメットの検討の参考にしてください。

▼SNELL規格そのものについては下記の記事で解説しています。

【安全性が分かる】ヘルメットの規格をまとめました!

本記事がヘルメット選びの参考となれば幸いです。

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ヘルメットログの管理人です。
二輪業界の極東に生息しています。Arai信者のKabuto贔屓です。
ヘルメットの使用遍歴はMHR・TOP⇒Kabuto・Aeroblade3⇒Arai・Astro IQです。現在はKabuto・RT-33、Arai・RX-7X、SHOEI・VFX-Wを併用しています。