二輪用のレーシングスーツ(レザースーツ/革ツナギ)の特徴としては、
背中にコブがあるというのがあります。
ラクダのようなこのコブはハンプと言います。
▼ハンプは下記写真の赤丸部分(ヤマハワークスのマーベリック・ヴィニャーレス)
さて、ハンプって何の意味があるのか知っていますか?
レーシングスーツを購入された経験がある方は知っているかもしれませんが、
一般ライダーがレーシングスーツを買うのは、サーキット走行等の目的がないと
なかなかハードルが高いと思います。
そこで本記事ではレーシングスーツのハンプについて解説させて頂きます。
初めてのレーシングスーツ購入や、ハンプの意味が気になる方は、
是非読んでみてください。
目次
ハンプの意味
早速ですがハンプの意味です。
レーシングスーツはハンプの有無を選べる場合が多いです。
よって意味を理解していた方が、有無の選択をしやすいと考えます。
以下に意味を紹介します。
①空力
まず一つ目の理由は空力のためです。
ハンプがあることにより、ライダーが伏せた際にバイクのフロントカウルから、
ライダー、シートレールまでの空気の流れがスムーズになります。
▼伏せた状態のライダー(ドゥカティワークスのアンドレア・ドビィツィオーゾ)
空気の流れがスムーズであるということは、空気抵抗が少ないこと意味します。
余計な空気抵抗が少なければ、バイクの最高速、加速性能、安定性が向上します。
②安全性向上
二つ目の理由は安全性向上のためです。
背中に厚みができる分だけ、背中からの衝撃を緩和することができます。
また、首が後ろに倒れる方向にヘルメットへ衝撃が加わった際、
ヘルメットとハンプが接することにより、首への負担が軽減されます。
③ウォーターバッグ格納
三つ目の理由はウォーターバッグ格納のためです。
鈴鹿8耐に代表されるような耐久レースでは、ライダーは走行中に給水する必要があります。
そういった時はハンプの中にウォーターバッグを格納します。
ウォーターバッグからヘルメット内にチューブが伸びており、
走行中にライダーが給水できるようになっています。
ハンプの必要性
ハンプが必要かどうか、ですが、特別な理由が無ければあった方が良いと思います。
例えば雨で走行する場合、レーシングスーツの上からレインウェアを着ることになりますが、
その際にハンプがあるとかなり邪魔です。
そのため車両メーカーや部品メーカーのテストライダーの方は、
雨の中での走行もあるため、ハンプ無しのウェアを使用することもあるようです。
なおレーシングスーツメーカーによってはハンプに大小があります。
一般的にレーシングライダーが大きいハンプを使用していますが、
目的によっては小さいハンプを選択するのもアリだと思います。
まとめ
本記事ではレーシングスーツにコブ(ハンプ)について、
意味や必要性を解説させて頂きました。
特にレーシングスーツを初めて購入される方は、分からないことも多いと思います。
その場合、絶対に店舗でスタッフの方に相談して購入した方が良いです。
またサイズはかなりシビアです。
乗っているバイクの姿勢によってもやや変わります。
管理人はそのせいで後悔することにもなりましたが、、、、
その話しはまたの機会とさせて頂きます。
なお本ブログではMotoGPライダーのレーシングスーツのメーカーを
まとめた記事を作成しています。
レーシングスーツの購入を検討されている方は是非読んでみてください。
次記事はヘルメットに関する記事を作成したいと思います。
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