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【MotoGPトップシェア】AGVのヘルメットについて【特徴も紹介】

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最近はSNSでも見かける機会が増えてきたAGVですが、
実は世界最高峰の二輪レースであるMotoGPで
トップシェアを持つヘルメットメーカーになります。

【2020シーズン】MotoGPライダーの使用するヘルメットのメーカーについて

現役最年長であり人気・実力も兼ね備えたライダーである、
バレンティーノ・ロッシ
ずっと使用していることでも有名ですが、
一方で国内レースではあまり見かけないメーカーでもあります。

本記事ではそんなAGVについて解説させて頂きます。

・AGVってどういうメーカー?
・イタリアのメーカーってことくらいしか知らない

という方は是非読んでみてください。

AGVについて

AGVはイタリアにて1946年に設立された革製シートと
自転車のサドルメーカーが出発点になります。
モーターサイクル用のヘルメットは1947年から発表されています。
1958年からは企業としては初めて
モーターサイクルレースを宣伝の場として活用。
1960年代からはその安全性が広く知られるとともに、
有名ライダーの使用により、更に知られるメーカーとなります。
1970年代にはF-1ドライバーへの供給を開始。
その後F-1への供給は無くなるものの、
ケニー・ロバーツバリー・シーン等の
有名ライダーと契約し、ヘルメットの開発がさらに加速していきます。
1996年からはバレンティーノ・ロッシが使用を開始。
2007年からはダイネーゼグループの傘下となり、現在に至ります。

なお日本ではダイネーゼジャパンが総代理店となっていますが、
多くの用品点で購入することが可能です。
各製品は日本仕様として改良(アジアンフィット:主に内装パッド類)されていますが、
非常に高価なヘルメットとなっています。

少しでも安く購入したい方は
下記の記事を読んでみてください。

AGVのヘルメットを安く買う方法について考えてみた

特徴

AGVはエクストリームスタンダードという独自の規格を設けており、
ヘルメットを外側からでなく、内側からデザインすることによって、
プロテクションエルゴノミクス視野
エアロダイナミクスを常に改善させています。
それぞれの改善は下記の技術によって、
満足されるように設計されています。

プロテクション

プロテクション性能については、上位モデルのシェルは100%カーボンや、
カーボン・アラミド・ガラス繊維のFRPが用いられており、
耐貫通性能は高いと考えられます。
(ただし下位モデルはABS製もあります。)
ライナーも上位モデルは、AGVのノウハウに基づき、
5段階の密度に分けられた発泡スチロールが用いられており、
衝撃吸収性能も高いと思われます。
結果、一部製品はSHARPで五つ星となっています。

【最も重要?】ヘルメットのシェルに使用される材質について

コンパクトデザイン

ヘルメットを内側(頭部)からデザインすることで、
コンパクトなデザインのヘルメットとなっています。
コンパクトであれば、重量面・空力面で
大きなアドバンテージとなります。

エルゴノミクス

エルゴノミクスとは、直訳すると人間工学ですが、
ここでの意味合いとしては、
「人間の動きや働きを助ける(妨げない)デザイン」となります。
鎖骨へのダメージを軽減させるシェルのデザインや、
無駄な力を発生させないエアロダイナミクスにより、
エルゴノミクスをフォローしています。
また軽量であることや、内側からのデザインも、
エルゴノミクスに寄与しています。
なお内装においては、一部商品には
特殊な表面処理が用いられており、
快適性や抗菌性が保たれています。

エアロダイナミクス

エアロダイナミクスは空力のことですが、
AGVのシェルは全体的に特徴的な形状になっています。
これは解析や風洞実験により求められた形状であり、
各値の改善を重ねた結果、現在の形状になったようです。
なおAGVはDAINESEの傘下ですが、
DAINESEのツナギとのマッチングが非常に良く、
アルマ・プラマック・レーシングジャック・ミラー♯43は、
2020のプレシーズンテストにおいて、
355km/hを記録した際にヘルメットとツナギの恩恵を口にしていました。

ヘルメットの空力性能について

視野

AGVは広い視野角の確保に積極的です。
上位モデルでは、水平方向に190°、
上下方向に85°の視野角が確保されています。

使用しているユーザー

現在MotoGPにて使用しているライダーは下記の5名です。
各ライダーのレプリカモデルもありますので、
是非検討してみてください。

チーム コンストラクター ライダー
モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGP ヤマハ 46 バレンティーノ・ロッシ
アルマ・プラマック・レーシング ドゥカティ 43 ジャック・ミラー
ペトロナス・ヤマハSRT ヤマハ 21 フランコ・モルビデリ
レッドブルKTMファクトリーレーシング KTM 44 ポル・エスパルガロ
チームスズキ・エクスター スズキ 36 ホアン・ミール

国内モデルが無い場合もありますので、
本国版のURLもリンクしていますので是非確認してください。

ダイネーゼジャパンHP:https://www.dainesejapan.com/category/agv
AGVヨーロッパHP:https://www.agv.com/us/en/

ラインナップについて

本項では、AGVのラインナップを紹介します。
簡単ですが、特徴も紹介します。

PISTA GP RR


▲バレンティーノ・ロッシのWINTER TEST 2020仕様
・シェルが100%カーボン製
・MotoGP等からフィードバックされたスポイラー
「ビプラノスポイラー」を採用
・重量は1,480g
・ハイドレーション(走行中の吸水)システムを標準搭載
・内装の緊急脱着システム有り
・SHARP評価五つ星

CORSA R


▲ホアン・ミール仕様
・シェルがカーボン/アラミド/ガラス繊維を用いたFRP製
・重量は1,560g
・内装はリバーシブルとなっており、
暖かい側と涼しい側の使い分けが可能
・内装の緊急脱着システム有り
・SHARP評価五つ星

K5 S


▲CORE BLACK/CYAN/YELLOW FLUO仕様
・シェルがカーボン/ガラス繊維を用いたFRP製
・インナーバイザー付き
・内装はリバーシブルとなっており、
暖かい側と涼しい側の使い分けが可能
・内装の緊急脱着システム有り
・SHARP評価五つ星

K6


▲SECRET BLACK/WHITE仕様
・シェルがカーボン/アラミド/ガラス繊維を用いたFRP製
・重量は1,220g
・内装は二種類の材質で快適性とフィッティングを確保

【AGV】K-6について【新製品】

K-3 SV


▲TARTARUGA仕様
・シェルがABS製
・インナーバイザー付き
・着脱/洗浄可能な内装

K1


▲DREAMTIME仕様
・シェルがABS製
・着脱/洗浄可能な内装

SPORTMODULAR


▲TRICOLORE MATT CARBON仕様
・シェルが100%カーボン製
・インナーバイザー付き
・フリップアップ機能を搭載(システムヘルメット)
・重量は1,420gと軽量
・内装はリバーシブルとなっており、
暖かい側と涼しい側の使い分けが可能

K-5 JET


▲ROSSI MISANO 2015仕様
・シェルがカーボン/ガラス繊維を含んだFRP製
・インナーバイザー付き

AX9


▲PACIFIC ROAD M BLACK/WHITE/RED仕様
・シェルがカーボン/アラミド/ガラス繊維を用いたFRP製
・重量は1,445g(マットカーボン仕様は1,365g)
・バイザーとピーク(ひさし)の組み合わせで4つのスタイルが可能
・内装には耐水性と快適性を両立させた材質を使用

X3000


▲BARRY SHEENE仕様
・シェルがGFRP製
・AGVの過去のデザインの踏襲した形状
・往年の名ライダーのレプリカモデルがラインナップ

X70


▲MINO 73 WHITE/RED仕様
・シェルがGFRP製
・AGVの過去のデザインの踏襲した形状
・往年の名ライダーのレプリカモデルがラインナップ

まとめ

本記事では、AGVについて特徴や製品を紹介させて頂きました。
バレンティーノ・ロッシが使用しており、
MotoGPでのシェアも高いため、
レースファンには馴染みのあるメーカーだと思います。
また特徴的な形状なため、好きな人には凄くハマる製品だと思います。

最近では、SNSでも被っている人を多く見る印象がありますが、
まだまだ国内メーカーに比べると使用者は少ないと思います。
他の人と違ったヘルメットが欲しい人にも、
AGVのヘルメットはオススメだと思います。

本記事がヘルメット選びの参考になれば幸いです。

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ヘルメットログの管理人です。
二輪業界の極東に生息しています。Arai信者のKabuto贔屓です。
ヘルメットの使用遍歴はMHR・TOP⇒Kabuto・Aeroblade3⇒Arai・Astro IQです。現在はKabuto・RT-33、Arai・RX-7X、SHOEI・VFX-Wを併用しています。