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コラム

【結局何があったの?】KabutoのJIS認証取り消しについて解説

投稿日:2020年1月7日 更新日:

本件はKabuto贔屓の管理人にはかなりショックなニュースでした。
ヘルメットという最重要な装具に関するニュースである事から、ライダー達の関心が高いニュースでもあったと思います。
そこで今更ではありますが、工業製品の認証業務の経験がある管理人が、本件について内容をまとめ、分かりやすく解説したいと思います。
なるべく事実だけを記載したいと思いますので、よろしくお願いします。

 

時系列についてまとめると…

まず初めに何があったかのか?について時系列にまとめます。

11月25日:経済産業省よりJIS認証取り消しのリリースが発表される。
当日中に「品質管理体制が原因であること」、「製品の性能に問題が無いこと」が追加される。
11月26日:Kabutoからリリースが発表される①。
お詫びがメインのリリースだったが、当日中に取り消しの原因が追加される。
11月28日:Kabutoからリリースが発表される②。
内容は取り消し理由と経緯等の詳細について。
11月29日:Kabutoからリリースが発表される③。
ユーザーからの問い合わせが多い内容について回答。
同日、今後の対応についてのリリースも発表される。
12月12日:Kabutoからリリースが発表される④。
生産移管と納期の遅延について発表。

本件の問題はJIS認証取り消しであることは間違いありませんが、
経済産業省のリリースに対してKabutoのリリースが1日遅く、また最初のリリースがお詫びがメインで内容に乏しかったため、
一部のユーザーの反感を買ってしまったことも問題だと思います。

感情的に受け入れがたい部分はありますが、一旦分けて整理したいと思います。
今回の騒動の発端はJIS認証取り消し(太字)です。そこでまずはJIS認証取り消しについて解説します。

 

JIS認証取り消しとは

今回取り消されたJIS認証について、製造業者とJIS番号は下記の通りです。

1.製造業者名及び所在地
株式会社オージーケーカブト(法人番号 9122001001205)
衣摺工場 大阪府東大阪市衣摺6丁目8番23号2.認証年月日、認証番号及び取消しの対象となるJIS番号
・認証年月日:2014年11月7日
・認証番号:VI0514001
・JIS番号:JIS T 8133(乗車用ヘルメット)

引用:株式会社オージーケーカブトのJIS認証が取消されました (METI/経済産業省)

上記を見ると、製品の安全性が不安になりますが、Kabutoからのリリースには東大阪衣摺工場のJIS認証取り消しとあり、
製品自体の安全性や品質には問題ないとあります。
下記にKabutoのリリースを引用します。

これまで弊社JIS表示製品については、ともにJIS認証工場である東大阪衣摺工場と中国青島工場(山東省青島市)との2つの自社工場にて生産しており、東大阪衣摺工場での生産分については、中国青島工場で製造した一部の部品を東大阪衣摺工場へ転送したうえで組み立てを行い、最終完成品として出荷しておりました。
その一部部品であるFRP帽体の成形工程において、「東大阪衣摺工場で20%、中国青島工場で80%の比率で生産を行う」という取り決めに基づいてJIS認証を取得しておりましたが、その後長期にわたり、実際には東大阪衣摺工場でのFRP帽体成形の生産比率が20%を満たしていないことを正しく報告できておりませんでした。
これによって令和元年10月25日の日本車両検査協会による臨時監査後の審査を経て、同年11月26日、衣摺工場のJIS認証取り消しの正式文書を受領しました。
なお、組立工程や検査工程に関しては、東大阪衣摺工場ですべて正しく行っており、製品自体の安全性や品質には問題がないことが日本車両検査協会の監査において確認されております。

引用:弊社東大阪衣摺工場 JIS認証取消理由の経緯と詳細について

やはり工場のJIS認証が取り消しであり、やはり製品には問題ないと記載されています。
これはどういうことでしょうか?
一般的に、JIS認証は下記のフローから成り立っています。

引用:一般財団法人 日本品保証機構 JISマーク表示制度 認証手順

上図を見ると、本件では認証維持工場審査で問題があったため、
認証取り消しとなったことが分かります。
では何故製品は安全と言えるのか?
性能試験を行うにあたり、試験品は量産相当品である事(均一性)を要求されます。
今回で言えば、帽体の生産にあたり工程比率は申請と違ったものの、組み立てと完成検査については、
過去に遡っても問題がなかったため、均一性が保たれており製品には問題ないと言いきれたのだと思います。

 

感情的な部分について

今回の件に対し製品に問題無いなら良いじゃ無いかという意見も勿論あります。
しかしヘルメットという性質上、感情的にはスミの付いたヘルメットは微妙、という思いはあると思います。
更に工程比率が守れてない社内の体制において、本当に品質管理ができているのか?といった不安も正直あります。
またKabutoのリリースが経済産業省の1日遅れであり、
内容にも不信感を感じてしまった人が多かったことも、騒ぎが大きくなった要因であると考えます。

 

まとめ

今回はKabutoのJIS認証取り消しについて記事を作成しました。
今回の一件でKabutoにネガティブな気持ちを持った方は、Kabuto以外のヘルメットを購入された方が良いと思います。
ヘルメットは、万が一の際に「これで駄目ならしょうがない」と後悔が無いように選択するべきと考えるからです。
不安を感じるヘルメットでは後悔する可能性が高いと思います。
管理人はRT-33を使っていましたが良いヘルメットでした。
そのためRT-33だけは他の人にもオススメしたいですが、今後は余程のことが無ければ、
他のKabutoのヘルメットを他の人に勧める事は無いと思います。
頭では分かっていても、気持ちが納得いっていないためです。
Kabutoは好きだったんですが…こればっかりはしょうがないですね。
この記事が皆さんのヘルメット選びの参考になれば幸いです。

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