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【欧州No.1メーカー】NOLANについて

投稿日:2020年1月11日 更新日:

先日、MotoGPライダーが使用するヘルメットのメーカーまとめました。
その中でNOLANとX-liteというメーカー(ブランド)を紹介しましたが、
日本にいるとあまり馴染みのないメーカーだと思います。
そこで本記事はNOLANとX-liteについて解説します。
NOLANとX-liteのヘルメットに興味がある人は是非読んでみてください。

MotoGPライダーが使用するヘルメットメーカーをまとめた記事はこちらです。

NOLANとX-liteについて

まずNOLANとX-liteはどちらもNolangroupが展開するブランドになります。
NOLANが性能だけでなく入手性も考慮したプレミアムブランド
X-liteがハイスペックな素材も使用したラグジュアリーブランドといった位置付けになっています。
Nolangroup自体は1972年にイタリアで創業されており、歴史のあるメーカーです。
欧州No.1ヘルメットメーカーであり、日本では株式会社デイトナが販売元になっています。
ちなみにMotoGPではNOLANロゴの表示でもX-liteのX-803が使用されています。
これはブランド戦略上の理由だそうです。

NOLANとX-liteの特徴とは

特徴としては、商品企画から開発、製造と検査に至るまで、全ての工程をイタリア本社で行っています。
またNOLANの製品は、SG規格とECE規格の最悪条件を組み合わせて試験されています。
例えばSG規格には、顎への衝撃試験やシールド貫通試験、シールド視認性試験がありませんが、
同じ場所に2回衝撃を入力する試験があります。
逆にECE規格には、顎への衝撃試験やシールド貫通試験、シールド視認性試験がありますが、
同じ場所に2回衝撃を入力する試験がありません。
この両規格を組み合わせて試験する事で高い安全性を有しています。

NOLANとX-liteの住み分けについては、前項で解説しましたが、
NOLANの帽体には、機動隊の防弾盾にも採用されているLEXANポリカーポネートを使用。
X-liteの帽体はカーボン素材等が使用されています。

NOLANの特徴として、世界初の技術が多いというのもあります。
以下に代表的な技術をあげます。

・スプリングシールドメカ機能付きヘルメット
シールドが全閉時に後方に下がることで、密閉性が向上します。
・ラチェット式顎紐固定ベルト
今では装備した製品も増えていますが世界初はNOLANです。脱着と調整が容易になります。
・フリップアップヘルメット
一般にシステムヘルメットと呼ばれるタイプもNOLANが世界初です。
・顎部脱着式ヘルメット
後述しますが、顎部を脱着式とすることで、一つのヘルメットでフルフェイスからオープンフェイスまで、
様々な種類のヘルメットとして使うことができます。

ここまでNOLANとX-liteの特徴を紹介してきましたが、値段はやや高いです。
最も高いモデルがX-liteのX-803ウルトラカーボンですが、色次第で¥64,500〜¥92,500となっています。
国産のハイエンドと比較すると高額ですが、ただカーボン素材を用いている事を考えると、
価格設定は高すぎないように感じます。

代表的な製品

ここでは代表的な製品をいくつか紹介します。

◼︎サーキット走行やスポーツ走行するなら…
X-803 ULTRA CARBON

最大の特徴はなんといってもカーボンを使用している事です。
カーボンは軽量かつ高強度な特性を持っています。
またmotoGPで各ライダーが使用しているのも本ヘルメットであり、
motoGPの技術がフィードバックされているヘルメットになります。

◼︎ツーリング等で普段遣いするなら…
N87

スプリングシールド機構やインナーバイザー、
ラチェット式顎紐にベンチレーション等、
便利な装備は一通り揃ったモデルです。
眼鏡用のスリットがある点は眼鏡ライダーには嬉しい装備です。

◼︎一個で様々な使い方をするなら…
X702-X


顎部の取り外しが可能であり、フルフェイス、オープンフェイス、アドベンチャー、モトクロスと
走行環境や乗る車両に合わせて使い分ける事が可能です。
装備もN87同様に揃っています。
▼写真ではバイザーがついています取り外し可能です。

NOLANとX-liteの契約ライダー

NolangroupはmotoGPと関係も深く、多くのライダーにヘルメットを供給しています。
ここでは代表的なライダーを3人紹介します。
◼︎ケーシー・ストーナー
2007年にドゥカティワークスで、2011年はホンダワークスでMotoGPクラスのチャンピオンになった、ストーナーもNOLANユーザーでした。
MotoGPライダーからも才能は高く評価され、今でも「歴代最速は?」といった議論では必ず名前のあがるライダーです。
2012年シーズン限りで引退しましたが、まだレプリカヘルメットが販売されていることからも人気がうかがえます。
◼︎ダニロ・ペトルッチ
市販車クラス出身であったり警察官出身であったりと、変わった経歴の持ち主であるペトルッチ。
MotoGPには2012年から参戦しており、2019年にはドゥカティワークスで1勝をあげる活躍をしています。
レプリカヘルメットもラインナップされています。
◼︎アレックス・リンス
2017年のMotoGP昇格とともにスズキワークスと契約。
2018年から徐々に表彰台を増やし、2019年には2勝をあげ、
トップライダーの一人に仲間入りしました。
現状はレプリカヘルメットが無いので、発売が待たれています。

まとめ

本記事ではNOLAN製品について紹介しました。
日本ではNOLANといえばストーナーといった状態が長く続いていましたが、
2019シーズンはNOLAN/X-liteユーザーのダニロ・ペトルッチと
アレックス・リンスがともにMotoGPクラス初優勝を記録しました。
勢いのある二人が使用している事もあり、NOLAN/X-liteは2020年以降も注目のブランドと言えます。
気になった方は是非検討してみてください。
NOLAN/X-lite販売店:https://www.nolan.jp/shop/

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ヘルメットログの管理人です。
二輪業界の極東に生息しています。Arai信者のKabuto贔屓です。
ヘルメットの使用遍歴はMHR・TOP⇒Kabuto・Aeroblade3⇒Arai・Astro IQです。現在はKabuto・RT-33、Arai・RX-7X、SHOEI・VFX-Wを併用しています。