限界をこえろby横浜DeNAベイスターズ2019年スローガン
はい。
バイクに乗ってて限界を越えたら目も当てられないですけどね。
さてバイクにおける限界とは、ライダーの技術や体力や精神的な限界、
リミッター等バイクの性能的な限界を示す場合もありますが、
多くの場合はグリップの限界を意味すると思います。
バイクの限界=グリップの限界を越えると、タイヤはスリップを始めます。
タイヤがスリップすればどうなるか?は説明するまでも無いですね。
直立状態なら収束するかもしれませんが、バンク中だと転倒する可能性があります。
だからグリップの限界を把握することは大事ですし、絶対に限界を超えてはいけません。
タイヤと路面の接地面積は名刺一枚分と言われています。
名刺一枚分に命を預ける以上、その関係性やグリップの限界を知ることはとても重要です。
そこでグリップの限界とはどういうものか?
理解し易くした図としてグリップサークル(フリクションサークル)がありますので、
本記事ではグリップサークルについて解説します。
目次
グリップサークルとは
まずグリップサークルとはタイヤが持つグリップを可視化した図のことです。
早速ですけど下記の図を紹介します。
図の前矢印が前進する際にタイヤにかける負荷、後ろ矢印が制動する際にタイヤにかける負荷、
左右の矢印が左右に旋回する際の負荷を示しています。
中央の円がタイヤの持つグリップになります。
つまり円の外はタイヤグリップの限界であり、スリップ状態に陥ります。
これは前後のタイヤで同じことが起きています。
次に実際に使用する領域です。
図内の赤丸①は車体直立状態で加速している時に使う領域、
図中の赤丸②は車体直立状態で減速している時に使う領域、
図中の赤丸③は車体の右旋回時に使う領域です。
※実際は旋回時に前後の負荷が0ということはないためイメージです。
それぞれの赤丸はタイヤグリップの範囲内で収まっており、
スリップの危険がないことが分かります。
次の図では限界を越えるシチュエーションを紹介します。
図中④はバンク角が深い(横方向のグリップを使っている)状態で、
アクセルを開け過ぎたためグリップの限界を超えたパターンです。
Rrタイヤに当てはめると、テールスライドが発生することになります。
きれいに収束する可能性もありますが、ハイサイド等、危険な状態に陥ることもあります。
図中⑤はブレーキングしながらバンクしていき、
グリップの限界を超えたパターンです。
Frタイヤに当てはめると、Frが流れてスリップダウンすることが想像できると思います。
次の図ではタイヤグリップが変化する場合を紹介します。
実線の円がタイヤの本来持つタイヤグリップになります。
点線の円が様々な要因で、グリップが低下した状態を示した円になります。
様々な理由とは、気温、天候、路面温度、路面状況、タイヤ温度等が当てはまります。
本来のグリップの範囲内で走行していても、
何かの理由でグリップが低下していれば、限界域に突入してしまい、
スリップに繋がる危険性があることは想像できると思います。
よって、タイヤのグリップを考えながら走行することも重要ですが、
自分が走行している状況を正確に把握することも同じように重要です。
まとめ
本記事では、グリップサークルについて説明しました。
何のことはなく、バイクに乗っていれば何となく知っている話だと思います。
しかし、それを理解しているのとしていないのでは雲泥の差があります。
自分のバイク操作に根拠があれば、上達は確実に早くなりますし、
安全運転にも繋がると管理人は考えます。
バイクの技術は知れば知るほど上手くなりますし、安全運転に繋がります。
この記事はその興味に繋がれば幸いです。
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